文法への新しいアプローチ
文章を翻訳するには、文章の理解、つまり分析が必要になる。文章を分析できるには、文章の記述が必要です。文法は、言語の正確な記述です。ある文法は正しい記述かどうか、その言語のどれの表現に対しても、文法的な記述があることによって決まる。記述によって、どんな表現が言語に属すると決まる。つまり、正しい文法は決定可能性という特徴があると言える。伝統文法は、決定可能性の条件を満たさない。なぜならというと、いくつかの理由がある。一つは、言語の主な構造のほか、言語の語彙的な層を記述しない。もう一つのは、言語的な現象を示すが、その現象が起こる条件を説明しない。更に、もっと重要なのは、自然言語を記述する伝統的な記述文法の規則は、それ自身自然言語を使って作られているものです。そんな文法は一般的に適用するわけではないだろう。それ故に、文法が言語を正確で、明白に解析できるように作らないといけないものです。特に、コンピュータによって処理できるため、自然言語の形式な記述が必要になる。自然言語の形式な記述である文法は、形式文法と言うものです。
主辞駆動句構造文法(Head-driven Phrase Structure Grammar)というのは、形式文法の一つです。他の文法と違っているのは、構文だけではなくて、意味論、語用論、音韻論にも適用されるものです。人工知識やオブジェクト指向プログラミングに採用された素性構造、オブジェクトの種類の分類的な階層、多重継承などのような方法の利用のため、モジュール的な記述が可能性になる。
簡単にいうと、HPSGは制約に基づく文法です。言語の表現が同時にすべての文法の規則や制約を満たすと、文法的に正しいとしてみなされる。HPSGの理論は、シグナチャーと制約の集から成っている。制約の集は、モデルされるオブジェクトの特性を記述する式から成っている。一方、シグナチャーは、言語のどんなオブジェクトがモデルに含まれていること、及びこのオブジェクトはどんな特徴があることを記述する。つまり、シグナチャーがオブジェクトの類(タイプ)やその特徴を規定していると言える。
すべての言語に一般的に適用できるため、以下の分析は理論分析のモデルです。
便宜上、英語の文字を使っていることにした。ロマジで大文字と小文字によって違いを示すことがでるが、日本語の場合、他の方法を利用するのは少しい難しくなると思うから…
HPSGの情報表現モデル
1. HPSGによる、言語のすべての句は記号(sign)です。従って、シグナチャーに規定できる類の一つは、記号です。記号というオブジェクトは、PHON(Phonology: 音韻学)とSYNSEM(Syntax-Semantics: 構文と意味論)という少な くとも二つの特徴がある。
2. もちろん、記号(sign)というオブジェクトは、単語のほか、句や文章も示すことができる。句や文章を示すオブジェクトは、単語を示すオブジェクトと違った構造や特徴があるから、記号の類を二つの部分に分けることができる。
3. word(単語)とphrase(句)という要素は、 signの亜類型で、signの特徴を継承するから、wordもphraseもPHONとSYNSEMという特徴を持っている。その他、phraseという亜型はHEAD-DAUGHTER とNON-HEAD-DAUGHTERの別の特徴がある。この特徴は、句の要素を記述する。特性について、後でもっと詳しく説明するつもりです。
4. PHONとSYNSEMという特徴に値を設定できる。phonはPHONの類の値で、sysnemはSYNSEMの類の値です。
5. SYNSEMはsignの特徴であるが、SYNSEMの値であるsynsemというオブジェクトは、別の特徴を含める可能性がある。そうなると、ご覧のように、SYNSEMの値であるsynsemは、別のオブジェクトの類として分析できるわけです。synsemは、新しいオブジェクトの類として、LOCALとNONLOCALという固有の特徴を持っている。
参考資料:A.Przepiórkowski, ポーランド語の公式な記述:理論及び実装法





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